ロシア雑記

写真はFacebookアルバムにて。

ロシアなんてね、一生行くことのない国だと思ってましたよ。
寒いし、治安が悪いし、観光名所がほとんど無いし・・・と、マイナス面しか考えてなくて、唯一のプラス面が
「サーモンが美味いんじゃないか?」ぐらい。(サーモン大好き)
怖いもの見たさで申し込んでみたものの、行きたくない気持ちも半分。

成田空港から10時間強。
アエロフロート航空の機内食が意外と美味い。
CAは美人だけど無愛想・・・とは聞いていたとおり。
ニコリともしないけれど、別に不快になるレベルでもない。

薄暗くてボロい・・・はずのシェレメーチエボ空港に到着。
近代的で整然としていて、入国手続きもスムーズ。
やや拍子抜け。

バスに乗り一路ホテルへ。
途中、モスクワ市街地にあるクレムリン宮殿&赤の広場に立ち寄る。
革命がなんちゃらとかの歴史的背景を一切知らずに来たんだけど、「うわー、もっと勉強しておけば良かった」。
赤の広場は重厚な石畳で、その周りを趣のある建造物が取り囲んでいる。
写真などでは感じ得ない空気感っていうのかな。もう少し浸っていたかったけど、観光時間はわずか30分のみ。

そこからバスで1時間ちょい。
『ボロいホテル』はトンネルキャンプの枕詞のようなもので、「どれだけボロいホテルに泊まれるんだろう?」と
逆に期待してしまうレベル。
・・・。
うむ、期待通りだった。
  「これが鍵穴?マジで?!」
  「トイレとシャワーは2部屋共同?!」
  「近くにコンビニは?あるわけ無いよねー。」
初日から晩飯抜きとか、いきなりロシアを満喫。

翌朝、タクシー5台に分乗し、トンネルへ。
このタクシーがね、すっごいの。
普通の国道を140km/h超でぶっ飛ばし、前方の遅い車には高橋名人ばりのパッシング(16回/秒)。
片道3車線あるんだけど、道路脇には雪がガンガン積もってるし、どの車線を走ってるのかよく分からない。
車線変更のウインカーとか、そんな文化は無さそうだ。
「これはヤバい運転手に当たってしまった。」
と思ったけど、5台がほぼ同時にトンネルへ到着(!)。
除雪されていない道路も気にすることなく走るんだけど、彼らにとってはこれが「普通」なんだろうな。

「FREE ZONE」には大小2つのトンネルがあり、設備はなかなか快適。
トンネル施設だけを見ると、マレーシアやシンガポールよりも良いかも。(あくまでも個人の感ry)
現地スタッフのコーチングスキルが高く、(※コーチングスキルを論評できるほどの知識は無いけど)
自分がどんなアクションをすれば良いのかがとても分かりやすい。
(トンネル映像はぼちぼちアップ)

色々な意味でとても不安だった施設内の地下レストラン。
ロシア語のメニューに、無愛想な店員。
英語メニューが1冊だけあったけど、英語は通じない。
とりあえず指差し注文。
『どうせ言葉が分からないんだから、全部日本語で喋ればいいんじゃね?』
これが正解。
身振り手振りと雰囲気だけでだいたい伝わるもんです。

3日間にわたりお世話になったレストラン。
ボルシチ・ビーフステーキ・ポークなんとか・パンケーキ・アップルパイ・チェリーパイetc…
正直、全部美味かった。
サーモンを楽しみにしていたんだけど、お魚系はすべて品切れ。
(川とか湖が凍っちゃって釣りができないせい・・・と勝手に思ってる)
無愛想な店員は最後まで無愛想で、逆に気持ちがいい。※

思い返してみると、ロシアでの不愉快な思い出が一つも無い。
まったく期待していなかった分、評価が高いのかもしれないけど、
またロシアでトンネルキャンプをやるなら是非参加したい。


後から聞いた話なんだけど、ロシア人が無愛想なのではなく、日本人の愛想が極端に良すぎるだけだそうだ。

シーン1 電車の扉が目の前で閉まった
 日本人:照れ隠しに笑う
 ロシア人:困った顔になる

シーン2 相手の言葉が分からない
 日本人:なんとなく笑ってみせる
 ロシア人:困った顔になる

ロシア人からすれば、まったく笑うシチュエーションじゃないのに愛想笑いをする日本人のほうがよっぽど変。
妙に納得。