急激なトグル操作によるラインツイスト

Age: 52 (Male)
Number of Jumps: 601
Time in Sport: Not reported
Cause of Death: ラインツイストの状態でスピンしながらハードランディング

・概要
通常のフリーフォール、および、正常な開傘。
約250ftにてラインツイストが発生し、スピンしたまま地上に激突。

・結論
開傘時、キャノピーに問題は無かった。
目撃者によると、このジャンパーは急激なトグルターンにより、ラインツイストしたとのこと。
地上風は約15ktで、乱気流が要因となった可能性もある。
ラインツイストの修復、あるいは、カットするには高度が足りなかった。

カテゴリーG(RWインストラクション)の地上トレーニングにおいて、急激なトグルターンがラインツイストを引き起こす
可能性について言及している。
すべてのジャンパーは、自分が使用するキャノピーの操作許容範囲を知っておく必要がある。

安全にカットできない低い高度で、回復不能な状況に直面した場合、リザーブを引くことを勧める。

System: Mirage G3
Main: Performance Designs Sabre 2 150
Reserve: Precision Aerodynamics Micro Raven 150
AAD: Airtec Cypres
RSL: No

最後の一文が微妙なんですが、
「Faced with an unrecoverable situation at an altitude too low for a safe cutaway,
a jumper has everything to gain and nothing to lose by deploying the reserve parachute.」
直訳すると、
「(安全にカットできない低い高度で、回復不能な状況に直面した場合、)
リザーブパラシュートを放出して、得るものはあっても、失うものは何も無い」
ってこと。

記憶に新しいんですが・・・
 ・ラインツイストでスピン
 ・メインをカットできず
 ・スピンしたままリザーブを放出
 ・ダウンプレーンでスピンしたまま落下
 ・リザーブキャノピーが電柱に引っかかり、無傷で生還
なんてこともありました。

カッタウェイハンドルは、「剥がして、引く」。
これも大事。